昨日の会社の昼食での席。
「秋葉原のメイド喫茶で無愛想な店員がいて、そういうのをツンデレっていうんだって?」
・・・とか話題に出る。中途半端な情報化社会というのも困ったものだ。
案外、基本を教えてみるというのは、難しいものだ。
どうやったら初心者にも誤解なく説明できたのだろう・・・と午後11時の山手線で考えた。
以下のプロセスで順を追って説明してみるのどうだろうか。
【ステージ1】
ある日、堅物の生徒会長が、髪形を変えていた。
「似合うじゃん」と声をかけたら、ムキになって
「な、何言ってんのよバカ!」と言い返されたのだが、
会長の顔は耳まで真っ赤になっていた。
この生徒会長を可愛いと感じるならば、ツンデレ予備軍。
ステージ2に移る。
【ステージ2】
ある日、堅物の生徒会長が、髪形を変えていた。
「似合うじゃん」と声をかけたら、ムキになって
「な、何言ってんのよバカ!」と言い返された。
その夜、生徒会長は、勉強するから部屋に入るなと
親に告げ、自分の部屋のドアの鍵を硬く閉めてから、
押入れに隠していた熊のヌイグルミを抱いて、
・・・会長は嬉しさのあまりベッドの上で転げまわった。
この生徒会長を可愛いと感じるならば、ツンデレ属性。
通常ならば、以上の説明でツンデレを理解したことになる。
素直に萌える人生を歩む人にはステージ3は不要。
というよりは、「有害な悟り」であるかもしれない。
【ステージ3】
ステージ1とステージ2の生徒会長は、単に「素直になれない性格」としても表現できる。では、「素直になれない性格」と「ツンデレ」の差は何か?
ツンデレとは「観察者問題」であり、「virtual reality」である。
ツンデレとは、相手が 「隠している気持ち」 を発見してしまった ≪観察者の心の中≫ に発生するキャラクタである。つまり、メタ=キャラクタである。
シュレーディンガーの猫耳は、「ツン」と書いてある鍵のかかったブラックボックスの中に入っている。 「開けるな!」と書いてあるその箱を開けてみるまで、そこに「デレ」と書いてある猫耳が入っているかどうかはわからない。
それを ≪こっそり≫ 覗いて見てしまった、アナタの心の中に、「ツンデレ」 は棲んでいる。
・・・お前は既に萌えている
*
どうだろう。これでツンデレの基本は、初心者にもわかるように定義できているだろうか?
このエントリを考えた後、「シュレーディンガーの猫耳」というフレーズが既に使われていることを発見しました。フレーズの先駆者に敬意を表しまして、リンクさせていただきます。
virtual realityですか。なんでもありだなvirtual reality。
しかし、これではっきりしましたね。
ツンデレ派は、目の前にあるものを是とせず、一心不乱、ひたすらに高次の理想を追い求める求道者であると!
ただ、最近は一般人が踏み込んできたせいで、彼らの間では(見かけの)高次性が薄れつつあるそうな。
追求する者たちの熱意が、無粋な商業主義(に踊らされ、土足で上がりこんできた、やはり無粋な者たち)によって阻害されていくのは、はたから見ていても悲しい限り。
ああ。
オタの世に熱あれ、ツンデレに光あれ。
ツン期→デレ期の経時的変化要素のこと、忘れないであげてください……。
Posted by: catfist at January 24, 2007 10:18 PMつまりは第三者的視点、もっといえば神の視点で、その関係性を把握した際に発生する概念である、と。
しかしそこまで達してしまうとツンデレ喫茶などもはや遊びですな。もちろん当事者はマジかもわからんけど。
Posted by: SAY at January 26, 2007 02:02 PM>なんでもありだなvirtual reality。
文化とは、見立てと象徴化で生まれる遊びです。
すなわち文化とは、virtual realityなのです。
非文化・非virtualとは、人間でなくてもできること。
文化・virtualとは、人間の独自性そのものです。
>経時的変化要素
うむ。内包的か、経時的か、縄張り的か。
ツンデレと呼ばれる行動は分類できるので、注意が必要ですね。
>ツンデレ喫茶などもはや遊び
きっと真のツンデレ喫茶は、「ツンデレ喫茶を喜ぶ客」によって成立するものだと思います。普通のツンデレ喫茶に入ったことないから分からんのですが。
・・・知り合いの優秀な萌え師は、メイド喫茶において「バカな演技するのに疲れたメイド店員」に萌えていたなあ。